6月2日(水)に実施予定であった体育祭が、緊急事態宣言の延長により延期となり昨日6月24日(木)に行われました。
昨年度は今年度と同じく6月開催の予定が、新型コロナウイルス感染症の影響で9月に延期され、しかも布施高校グラウンドではなくエディオンアリーナ大阪での開催となったことから、3年生にとっては2年ぶり、1・2年生にとっては初めての布施高校グラウンドでの体育祭となりました。梅雨の最中であったため、雨が心配ではありましたが、生徒たちの願いが届いたのかとても良い天気に恵まれました。
今年度は、この時期に開催するということで、コロナ対策と熱中症対策の2つの対策を徹底しました。競技中のみマスクは外してもよいが、それ以外ではマスク着用です。また、暑さでしんどくなった時のためにミストをつけたテントを2張用意し、さらにミスト付きの扇風機も1台用意しました。午前中は比較的涼しかったため、ミストを利用する生徒はほとんどいませんでしたが、午後からは気温も上がり晴れ間も多く出ていたので、このミストは威力を発揮しました。このミストのおかげと、生徒一人一人がしっかりと熱中症対策を取ったことで、少ししんどくなった生徒は数名出ましたが、多くの生徒は元気にグラウンドを駆け回りました。
さて、体育祭の模様をお伝えします。
グラウンド東側に8つの横断幕が並ぶ中、開会式が始まりました。
自治会会長の力強い挨拶に始まり、私の挨拶を経て、8人のリーダー達のユニークなパフォーマンスも入れつつ真剣な選手宣誓、そして体育祭実行委員長・保健委員長からの諸注意がありました。
競技では、出場した生徒たちは皆一生懸命頑張っており、それぞれの縦(3学年縦割りでA~Hまでのチームを編成することから、チームのことを縦と呼ぶ)から拍手とマスク越しの声援が飛んでいました。午前中は、玉入れや大縄跳び、綱引きなどの競技が行われましたが、部活動の部員による手際よい準備もあったことからスムーズに進行し、予定より30分早く終了しました。
午後は各縦の応援パフォーマンスから始まりました。8つの縦が音楽に合わせてそれぞれ創意工夫を凝らした3分間の演技です。それぞれの縦は、縦リーダーや応援リーダーを中心にパフォーマンスの構成を考え、朝や放課後に練習をしてきた成果を十分に発揮できた演技だったように思います。それが終わると、クラス対抗リレーを挟み最後に縦対抗リレーが行われ、大いに盛り上がった中で競技のすべてが終了しました。
興奮冷めやらぬ中、各縦リーダーの指導のもと、ものの2~3分で各縦ごとにグラウンド内での整列・点呼が完了し、閉会式が始まりました。
成績発表では、横断幕の部が3位~優勝、応援パフォーマンスの部も3位~優勝、そして総合の部は優勝とアナウンスのたびに大歓声が沸き、優勝した縦はウイニングランで喜びを爆発させ、令和3年度の体育祭が幕を閉じました。
閉会式終了後には、10分間と制限された時間でしたが、グラウンドで各縦の生徒たち全員がそれぞれの縦ごとに円になり、リーダーからの挨拶や3年生から後輩に伝えたいことなどを話す縦集会がありました。精一杯やり終えた気持ち、みんなへの感謝の気持ちなどでしょうか、涙を流している生徒も多くいました。
この体育祭、本当に実施できてよかったと思っています。(私だけではありませんが)
みんなで協力して1つのことをやり遂げた後には必ず達成感を感じ、感動が生まれます。なかなかうまくいかず、大変なこともあったとは思いますが、それを乗り越えるとさらに達成感は増します。高校時代にしか味わえない、また、布施高校だからこそ味わえる感動だったのではないでしょうか。
布施高校生には、このような経験をできるだけ多く経験してほしいと思っています。